iPhoneの新機種の毎年リリースに意味はあるのか

2011年にJava SE 7がリリースされてから、今月Java SE 8がリリースされるまでの間、iPhoneは4s, 5, 5sとリリースされた。

このように毎年、新しいiPhoneを発売することに意味があるのかと、ふと考えたが、よくよく考えてみれば物凄く便利になっている。今私が使っている機種はiPhone 4sである。

私は元々iPhoneなんて持つつもりもなかったし、今でもさほど使いこなしてもいないけれども、最新の5sに比べたら4sはだいぶ劣っていると感じる。あまり使っていないくせに、できれば買い替えたいとすら思う。

5から5sで私が最も便利になったと思うのは、画面ロック解除の指紋認証である。ロック解除が数字4桁の場合、「暗証番号を人に見られているかもしれない」という気持ち悪さがどうしてもつきまとってしまい、これは精神の健康のためによろしくない。ただ指紋を認識させるだけなのだから、SiriやらGoogle Glassのようなジェスチャーの恥ずかしさもない。その上、下手したら4桁数字を打つよりも速いかもしれない。

通信に関しては、5ではLTEが使えるのが大きい。4sでは3Gしか使えないので、やはり遅い。そして5ではテザリングが使える。外でちょっとだけiPadを使うときに、テザリングはやはりあると便利だと思う今日このごろ。

日本のWiFiがもっとまともならば、テザリングはここまで重要ではなかっただろう。公共WiFiはまじで使い物にならない。駅で自動接続されるWiFiなんて、たいてい3Gよりも圧倒的に遅く、下手したらWiFi接続を明示的にOFFにしないと、メール受信の通信がいつまで経っても終わらないくらいだ。

そもそも、真の公共WiFiなんてほとんどなくて、キャリアを契約しているから使えるWiFiスポットというのがほとんどであるというこの現状。

Softbankなら繋がります」
auなら繋がります」

もう何年も、いつまでもこの状況だ。

これはつまり、実質的に外国人が日本に旅行に来てもWiFiを使うことができないうことである。わざわざ高い旅行費を支払って、日本のとある風景を写真に撮ったら、すぐに家族や友人にデータを送信したいだろうに。本当にこんな国でオリンピックをやって良いのだろうか。

そういや、こんな話がある。

私の友人は外資系の企業に勤めており、英語で会話することができる。その友人がスタバに行ったときのことだが、どうも外国人がスタバ店員と揉めているようだったという。

外国人「この店はWiFiが繋がると書いてあったから入店したのに、全く繋がらない。」

店員「Softbankのキャリアしか繋がりません。」

外国人「ふざけるな。俺は今すぐ自国に写真を送らなければならないんだ。」

友人「しゃあない。今だけ俺のテザリングさせてあげんよ。」


ということで、やはりテザリングはあった方が良かったということだ。
というか、無線通信インフラが3つくらいの企業に牛耳られているこの状況、どうにかならんのですかね。