クッキークリッカーは私にクリックをさせたい

クッキークリッカーというゲームがある。

http://orteil.dashnet.org/cookieclicker/

ただ単にクッキーをクリックすることによって、たくさんのクッキー(ゲーム内のクッキーであり、実際に食べることができるわけではない)を集めるというだけの単純なゲームである。たぶん、知っている人は多いと思う。プログラムともITとも全然関係のない、知り合いの若い子も知っていた。

なかなか面白いので、主に放置している。放置とは何かというと、このゲームは、手に入れたクッキーでビルディングを購入することができる。ビルディングは、放っておいても、自動的にクッキーを量産してくれる。つまり、クリックをしなくても、ブラウザを裏で開いておくだけでクッキーを量産できるということだ。量産したクッキーで更に多数のビルディングを購入すれば、更にクッキーの量産効率が上がるというわけだ。

私はゲーム全般、大好きだが、この歳になると、ゲームを攻略している時間がない。昔は違ったが、今となっては、世界を救うことよりも、Rubyの文法を忘れないことの方が大事になってしまったのだ。その点、このクッキークリッカーは都合がよかった。なにせ、放っておくだけでクッキーを量産できるのだから、手間がかからない。

残念なことに、私にとっては、このゲームはもはや潮時となってしまった。ゲームタイトルが表すように、このゲームはクッキーをクリックするゲームである。最終的に、ビルディングよりも、クッキーに向かってクリックを連打する方が効率がよくなってしまうのだ。

それだけならまだよかった。

ゴールデンクッキーというものがある。ゴールデンクッキーは、ランダムな一定間隔で、画面上のどこかに出現する。
ゴールデンクッキーをクリックすると、大量のクッキーを得られる。もしくは、一定時間、ビルディングのクッキーの生産効率が飛躍的に上がり、その間にクッキーをクリックすると、1クリックあたりのクッキー取得効率まで上がるのだ。

当然ながら、私はずっと画面を見ているわけではないので、たまたま画面を確認したとき以外に、ゴールデンクッキーを取得するチャンスはない。

こうなってくると、主に放置しかしていない私にとっては、ゲームの魅力が薄まってきてしまう。強欲な私にとって、閉じている画面でゴールデンクッキーを逃しているという現実は受け入れがたいのだ。

ということで、クッキークリッカーに対する情熱はだいぶ冷めてしまった。

ところで、このゲームは一体、いくつのクッキーを手に入れたらゲームクリアできるのだろうか。せっかく少しは進めたゲームなので、エンディングムービーを1度は見てみたいと思う。王様に魔王を倒せといわれた覚えはないが、もちろん、かわいい女の子はどこかで登場するに違いないのだから。